大学院(男女共学)/ 専攻科紹介

教育学専攻

修士課程(昼夜開講) 入学定員 6人
 社会人特別選抜入試を実施しています。

※教育学専攻の修了者は、臨床教育学研究科臨床教育学専攻博士後期課程(昼間)で学べます。

教育学専攻

現代学校教育の課題を視野に入れつつ、「教育哲学・教育思想史」「教育方法・教育経営」「幼児教育・保育」という3つの研究分野において、教育の理論と実践について学びます。それにより、教育現場の諸課題に目を向け、高度専門職者として指導的役割を担うために求められる幅広い教養と豊かな人間性、しっかりとした研究能力と旺盛な探究心を育てます。

学科オリジナルHPへ

研究分野

教育学:教育科学の観点から教育の根本命題を取り扱う「教育哲学・思想史分野」、学校教育の内容と方法を取り扱う「教育方法・教育経営分野」、乳・幼児の教育と保育に関する理論と実践を取り扱う「幼児教育・保育分野」の三分野から、人を育て、教えることについて総合的に研究します。

主な研究内容(研究分野)

  1. 「教育哲学・思想史分野」は、教育という営みを成立させている根本原理と諸課題を対象とするものであり、教育と人間の関係、近代教育思想(史)、人間の本質と特徴、こどもとカリキュラム、ライフサイクルと教育などの諸理論を包含し、国内外の先端研究を視野に入れつつ、歴史的・哲学的・人間学的観点から教育と人間について探求する、いわば教育科学の根本命題を取り扱う分野です。
  2. 「教育方法・教育経営分野」は、教育課程、教育行政、教育経営の諸事象を対象とするものであり、日本の教育課程の現状、カリキュラム開発と課題、諸外国のカリキュラム開発の動向、公教育行政と制度の成立と意義、中央・地方教育行政(教育委員会論を含む)、学校教育制度、比較教育行政、教育経営、校長論、教師論、学校と地域社会の関係などの事象や問題を取り扱います。
  3. 「幼児教育・保育分野」は、幼児教育と保育に関する諸事象や諸課題を対象とします。ここでは家庭でのしつけを含めた教育の理論・方法、幼稚園教育、保育所保育、施設保育、認定こども園の教育・保育も包括した教育・保育内容、幼小の接続・幼小保の連携、教師・保育士・保育教諭の指導法や環境構成などをも包含した保育の質、出生から乳幼児期を中心としたこども期の教育・保育や成長・発達などを取り扱います。

主な開講科目内容(2018年度)

1.教育学研究総論
担当 田中 毎実、西本 望
内容 教育学という学問の成立と展開を欧米と国内に分けて説明し、この学問の位置づく歴史的社会的文脈、学問的文脈について考えます。さらに、今日の養育と教育の基本問題を概観し、そこから教育学の現代的課題について考えます。この授業の流れにそって、受講生の問題関心を考慮して、近年の国内外の関連論文や書物を取り上げて検討します。
2.教育学研究特論
担当 松下 良平、鶴 宏史
内容 教育学の様々な問題に関する研究論文を実際に読むことをとおして、研究を進めるために必要な基礎的素養を培うことを目的とします。論文を正確に読んで内容を理解し、それを文章や口頭発表により要約し、批評し、新たな問いを立てることができるようになるとともに、様々な問題領域についてひととおりの理解を得て、大学院でのその後の研究に活かします。
3.教育哲学特論
担当 佐藤 幸治
内容 宇宙内存在としての人間の由来、そして人間としての誕生と死に関する生命倫理の課題を考慮しつつ、500年前に始まった近代社会のもつ意味と問題点を剔出したい。それはわれわれの未来への問いでもあり、教育の行方に関するものでもある。そこに絶望ではなく、希望を見ることができるかを検証していきたい。
4.教育人間学特論
担当 井谷 信彦
内容 この授業の目的は、子どもの発達や教育に関わる諸現象を、人間が「生きること」全般に関わる視点から、捉えなおすことにある。本年度は特に、「playful learning」(あそび心にあふれる学び)をキーワードに、子どもの発達や教育と「play」(遊び/演技)の密接な関係をテーマとして取りあげる。
5.教育思想史特論
担当 松下 良平
内容 教育という営みは社会の根本機能であり、それゆえ歴史的・社会的産物であるということができます。とりわけ近代以降の社会や国家は、その機能を意図的に組織し、学校教育として提供してきました。本講義では、西洋の「近代教育」を取り上げて思想史的にアプローチし、人間形成、学びとカリキュラム、子ども観、教育関係、道徳教育等に焦点を当てて考察します。そして、このことを通して、現代日本の教育現実を省察する際に役立つ、分析枠組みの構築を目指します。
6.人間形成特論
担当 田中 毎実
内容 今日の教育状況では、教育学の理論的視野を、「子どもの発達への働きかけ」から、「人間のライフサイクルの全体と異世代間相互性」へと広げる必要があります。このことについて、大学教育の現状、ホスピタリズム、児童虐待などのさまざまな臨床事例を手がかりにして、一緒に考えます。
7.教育課程特論
担当 矢野 裕俊
内容 教育課程(カリキュラム)とは何かについて考え、現代日本の学校教育におけるカリキュラム開発の展開と現状について理解し、それをめぐる課題を知ることを目的とします。諸外国におけるカリキュラム開発の動向にも注目します。日本のカリキュラム開発の現状と課題についてひととおりの説明ができるようになることが到達目標です。
8.教育心理学特論
担当 北口 勝也
内容 幼児・児童の心身の発達や効果的な教授法、心のケアなどを含む教育心理学の知識を学びます。それらの知識を支える方法論について考察すること、それらの知識を教育実践へと応用することを、議論の中で考えていきます。
9.教育メディア特論
担当 小野 賢太郎
内容 教育メディアについて「メディアとは何か」から始め、教具の歴史やメディアの歴史を取り上げます。その後、現在行われている教育活動の中で、デジタルメディアがどのように使われ、また、有効な手段となっているかを実践的立場から見直します。最終的には、教育でのデジタルメディア利用を今後どのように進めていくかを考察します。
10.教科経営特論
担当 金子 健治
内容 学校教育においては、教科の学習は大きな比重をしめます。それだけにそれぞれの教科をどのように経営していくかは重要な課題となっています。この授業では、理科教育を例として、教科の成立した背景、歴史、内容や方法について学びながらよりよい教科経営の在り方について探究します。
11.教育行政学特論
担当 大津 尚志
内容 教育行政学の基本となる文献を紹介し講述します。今、日本の教育行政は「教育基本法改正」「教育再生会議」「学習指導要領の改訂」などによって、大きな「改革」が進行しています。参加者の問題意識を大切にしながら、互いに学びあうことを目指したい。場合によっては比較研究としてフランスなど外国の事例を取り上げます。
12.学校経営学特論
担当 前原 健三
内容 今日、我が国の学校教育は、グローバル化が進行する中、そのシステムと機能において大きな自己変革を遂げようとしています。学校経営学は学校教育の自己変革推進の重要な部分を担う学問です。新しい時代と社会を支える学校教育の使命と課題について、外国の状況をも踏まえながら、受講者とともに探求を重ねて参ります。
13.こども学特論
担当 西本 望
内容 こどもと親(養育者)との愛着性の形成による親子の絆や、こどもの基本的生活習慣や価値観・倫理的枠組(規範意識)を形成する過程など、しつけの方策を取り上げるとともに、それらの機序や方法論を紹介します。さらに子育てと家庭教育の方策やそれらに影響を与える環境を構成する諸要素を明らかにし、教育・保育の質について考究します。
14.保育学特論
担当 鶴 宏史
内容 保育所保育指針や幼稚園教育要領に示される内容を素材に、その背景となる理論(保育理論、発達理論など)を学び、保育の質を高めるための方策を吟味します。さらに、学術論文を読み、保育学の研究方法の基礎を学びます。これらを通して、保育に対する総合的で高度な専門的知識と、基礎的な教育研究能力を育成することを目的とします。
15.幼児発達特論
担当 遠藤 晶
内容 幼児の感性、表現力、創造性等を豊かに育むため、身体表現の領域から教育内容および方法にアプローチします。具体的には、保育理論や実践論に関する先行研究を手がかりに、幼児の身体表現にかかわる諸側面について理解し、幼児の発達と表現の相互関係について考察します。
16.学術英語Ⅰ・Ⅱ
担当 奥村 真司
内容 教育について英語で書かれた雑誌論文・記事や基本文献などを的確に読み、内容を把握し、要約文を作成したり、翻訳を試みるとともに、それらの内容に関するディスカッションをとおして現代教育の諸問題についての理解を深め、視野を広げることを目的とします。
17.教育調査法Ⅰ・Ⅱ
担当 﨑山 ゆかり、高井 弘弥
内容 教育学における実証的研究を行う上で不可欠な初歩の統計的技法について理解し、活用することを学びます。
初学者にもわかりやすいように、厳密な数理理論の詳述は避けますが、統計的分析の意味を理解することで、論文等でのデータ収集を始める前に、しっかりとした研究計画が立てられるようになることを目的とします。前期の教育調査法Ⅰでは、平均値や分散などの統計についての基礎知識を確認し、心理学的な実験データの分析の基礎となる量的なデータの分析方法について学びます。後期の教育調査法Ⅱでは、アンケートなどの社会調査で得られたデータの分析について学びます。
18.課題研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
担当 遠藤 晶、北口 勝也、田中 毎実、西本 望、前原 健三、松下 良平、矢野 裕俊、井谷 信彦、鶴 宏史
内容 修士論文作成のための指導を行います。

授業科目(参考 2018年度)

履修方法(2018年度)

  1. 修士課程は2年以上在学して、30単位以上(関連科目を含む)を修得する。
  2. 1年次には、必修科目の「教育学研究総論」、「教育学研究特論」、「教育学特別研究」、「課題研究Ⅰ」を修得するとともに、選択必修科目「学術英語Ⅰ」、「学術英語Ⅱ」、「教育調査法Ⅰ」、「教育調査法Ⅱ」のうちから4単位以上を修得すること。さらに選択科目の特論科目から4科目8単位以上、選択科目の演習科目から4科目8単位以上を修得することが望ましい(1年次の履修単位数は、24単位程度)。
  3. 2年次には、「課題研究Ⅱ」および「課題研究Ⅲ」を修得すること(2年次の履修単位数は、6単位程度)。
  4. 「課題研究Ⅱ」および「課題研究Ⅲ」では、修士学位請求論文作成のための指導を行う。当該論文を提出して、その審査および最終試験を受ける。

学位授与

修士課程に在学して、所定の単位を修得し、さらに修士学位請求論文の審査および最終試験に合格した者には、修士(教育学)の学位を授与する。

注1
関連科目として、日本語日本文学専攻、英語英米文学専攻、臨床心理学専攻、臨床教育学専攻、健康・スポーツ科学専攻、食物栄養学専攻および生活環境学専攻の指定された開講科目から8単位まで修得することができます。
注2
教育学専攻としては、特論の一部の科目を、関連科目として他専攻の学生に開放しています。
注3
学部聴講(科目等履修)にて、所定の単位を修得すれば、該当する幼稚園教諭一種・小学校教諭一種・特別支援学校教諭免許状のいずれかあるいは複数の免許状を取得することができます(別途費用・申請が必要です)。ただし2年間で当該各免許状課程の単位数を全て修得できるとは限りません。
注4
修了者(修士の学位を有する者)のうち、修士課程において免許状取得に必要な所定の単位を修得すれば、該当する幼稚園教諭専修免許状、小学校教諭専修免許状のいずれかあるいは両方を取得することができます。ただし専修免許状を取得できる者は、当該免許状に係る各校種の一種免許状を有する者でなければなりません。
注5
2019年度以降の教職課程について、教職課程再課程認定申請中。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期が変更となる可能性があります。

MUKOJO SNS

  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のFacebook
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtwitter
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のLINE
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のinstagram
CLOSE