大学院(男女共学)/ 専攻科紹介

建築学専攻

修士課程(昼夜開講) 入学定員 22人
博士後期課程(昼夜開講) 入学定員 2人
建築学専攻

修士課程と建築学科を合わせた6年一貫型の教育は、日本初の建築系学士修士課程6年間のJABEE認定により、建築家教育の世界水準であるUNESCO-UIA建築教育憲章対応プログラムとして国際的に認められています。一人1台専用の製図机とパソコンを備えたスタジオを有する、少人数制で演習中心の実践的な教育が展開されます。修士課程修了生全員が一級建築士資格登録に必要な「実務経験2年」を充足します。建築学専攻では、グローバル社会に貢献できる国際的通用性を備えた高度な建築設計技術者や研究者を、この世界水準を満たす学びを通して養成します。

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研究分野

「建築学」

グローバル社会に貢献できる国際的通用性を備えたより高度な建築設計技術者や研究者を養成

修士課程

6年一貫教育でUNESCO-UIA 建築教育憲章に対応

建築学科・建築学専攻の教育は、学士修士課程6年間(建築系学士修士課程 建築設計・計画系分野)のJABEE(日本技術者教育認定機構)認定により、建築教育の世界基準であるUNESCO-UIA建築教育憲章に対応しています。この6年一貫の欧米型建築教育を通し、グローバル社会で発揮できる国際通用性と独創力を備えた高度な建築設計技術者や研究者を育成します※。

※ 本教育プログラムでは、本学建築学科を卒業後、本学大学院建築学専攻または景観建築学専攻の修士課程に入学し、修了した者のみをプログラムの修了生とします。本学建築学科以外を卒業後、本学大学院建築学専攻または景観建築学専攻の修士課程に入学した者は、プログラムの修了生とはなりません。

理論から実践まで 総合的なカリキュラム[インターンシップ科目] 国内外の具体的な実務を通じて、実践力を養う

「建築設計実務」、各種「短期インターンシップ」により、学内の一級建築士事務所「武庫川女子大学建築・都市デザインスタジオ」をはじめ国内外の設計事務所や建設現場での設計・工事監理・施工管理・歴史的建造物の保存修復などの実務に参加します。これらを通じて、実務に必要な知識・技術・態度などを学び、実践力を養います。2018年度より「建築設計実務」では、武庫川女子大学上甲子園キャンパス内に建設される、景観建築学科および景観建築学専攻のための2つの新校舎の設計プロジェクトに取り組んできました。キャンパス内の豊かな自然を保存しながら、新校舎「景観建築スタジオ東館」は名建築「甲子園会館」のデザインを継承し、新校舎「景観建築スタジオ西館」はプレキャストコンクリート造の新たな可能性を追求しています。

育成しようとする自立した建築家像

『真』を求める「理性」を磨き、『善』を行う「人格」を練磨し、『美』を享受する「感性」を養うとともに、これらを総合できる全人格的能力を身に付け、社会に貢献できる自立した建築家の育成を目指す。

学習・教育到達目標(学士修士課程6年間)

高い「理性」により、「強」や「用」を含む「真」の視点から建築的事象を理解するための高度な「知識」を修得し、さらに修得した「知識」の統合により問題を解決する実践的能力を修得する。
語学や諸学の基礎学力の修得、及び自らの主張を社会に提案し、合意を形成できる実践的能力を修得する。
構造や諸災害などに対する安全性を「強」として理解し、その基礎的・先端的技術を積極的に吸収し、演習や実習によって空間的に構成する実践的能力を修得する。
機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的・先端的技術を積極的に吸収し、演習や実習によって最適な空間を構成する実践的能力を修得する。
コスト、スケジュールなど様々な制約条件を理解し、これらのもとで、適切な設計・施工計画を進められる実践的能力を修得する。
「感性」豊かな個性を、関連する「知識」や実践的「創作」活動により磨き、地域の「美」的、「歴史」的、「文化」的価値を理解し、グローバルな視点から地域の伝統的文化を創生できる実践的能力を修得する。
基礎的造形能力を培う。
歴史、文化、国際社会、地球環境を理解する実践的知識を修得し価値観を身に付ける。
地球環境・国家・地域社会において真に人間的な住環境を創生するために、社会的義務と責任を重んじ、グローバルな視点を持って自律的に行動する「人格」を身に付ける。
社会の仕組みや現代社会の問題点を理解する能力と継続的に学習できる能力を身に付け、自律的活動ができる職能人としての自覚を形成する。
「真」「善」「美」の修得と同時に、価値基準が異なる「真」「善」「美」を互いに総合する能力を身に付け、安全で、使いやすく、美しい、真に人間的な住環境を創生する実践的能力を修得する。
「真」「善」「美」で極めた精神世界を統合し、住環境という実在するモノの世界に具体的、実践的に実現する能力を修得する。
様々な専門家、技術者との共同の重要性を理解し、チームワークで建築をつくりこむことのできる能力を修得する。

[演習科目] 原寸大の空間構築を体験し、実践力を養う

「建築設計総合演習」の技術的問題(構造、環境・設備、施工など)は常に「建築設計技術演習」と連携して指導されます。前者では、スペースフレームや膜、竹などを使用して原寸大の空間構築を体験します。この原初的・直接的・身体的な体験を通して、建築空間を具体的、実践的に設計する能力を養成します。

学習の流れ(カリキュラム構成図参照)

1年前期は、大学院における実務教育の基礎として必要不可欠なインターンシップ関連科目を履修します。「建築設計総合演習A」と「建築設計技術演習A」は、課題の各場面で建築設計と構造、環境・設備、施工を総合的に関連づけながら設計を行う演習科目です。理論科目は、インターンシップや設計実務において不可欠な技術者倫理、マネジメント、構造、設備、施工管理などにかかわる基礎知識を学びます。「建築フィールドワーク」は特に演習科目と、そして理論科目とも体系的に連携して行われます。

1年後期、2年前期は「実務経験2年」の認定を受けるために必要なインターンシップ科目と、UNESCO-UIA建築教育憲章に対応したより高度な演習(インターンシップ関連科目)を履修します。①1年後期に「建築設計実務」、2年前期に「建築設計総合演習B・同技術演習B」を履修するグループと、②1年後期に「建築設計総合演習B・同技術演習B」、2年前期に「建築設計実務」を履修するグループに分かれます。高度な専門知識や最先端の研究成果に触れることができる理論科目や、これらの科目と連携したフィールドワーク科目も開講します。また夏季休暇、春季休暇は学内外において短期インターンシップを履修します。

2年後期は「修士設計」または「修士論文」を選択します。

昼夜開講制の博士後期課程

建築設計分野に関する高度で幅広い学識を有し、社会において指導的な役割を担うことができる設計技術者、研究者、教育者となるための研究指導を行います。昼夜開講制なので、働きながら研究指導を受け、博士の学位を取得することも可能です。

主な開講科目内容(2022年度[予定])

修士課程

インターンシップ科目
建築設計実務
修士課程 1年後期、2年前期
内容 一級建築士の資格を持ち豊富な設計実務経験を有する教員や学外の設計事務所や建設会社の設計者や技術者などの指導のもと、学内外の実案件を対象に新築・改築・保存・修復などの実務訓練を行います。例えば、施主や利用者との対話にもとづく企画・計画や基本設計、実施設計、施工図作成などの実習や工事監理業務、仕上材料や色彩の検討、積算などを体験します。
建築設計インターンシップⅠ・Ⅱ 建築構造設計インターンシップ 建築設備設計インターンシップ 建築施工管理インターンシップ 建築保存修復インターンシップ
修士課程 1・2年
内容 おもに夏季または春季休暇の2週間、豊富な実務実績を有する、学内または国内外の建築設計事務所、調査研究機関、専門的な技術をもつ工務店、実務教育プログラムを有する国外の大学などにおいて、建築設計、構造設計、設備設計、施工管理、保存修復などの実務訓練を行います。
演習科目(インターンシップ関連科目)
建築設計総合演習A・B
修士課程 1年前期・後期、2年前期
内容 原寸大の空間構築を体験し、その原初的・身体的な体験をもとに実践的に建築空間を設計する能力を養います。また、世界に視野を向け、さまざまな風土、文化、民族、風習と都市や建築との関わりを理解すると共に、自国の文化を深く理解し、地球的・国際的視座を養います。各課題は、建築設計技術演習A・Bと連携して進められ、建築空間の構造や環境設備や施工方法を総合的に理解します。
建築設計技術演習A・B
修士課程 1年前期・後期、2年前期
内容 同時進行する建築設計総合演習A・Bの課題について、構造、環境・設備、施工など技術面の課題検討を行います。課題として与えられた建物の基本設計および詳細設計を行うために、基本となる構造、設備計画の策定とそのプロセスを学習すると共に、建物用途や規模、敷地条件などに対応して設定された技術課題に取り組みます。豊富な技術経験を有する専任教員と学外の専門技術者が参画し、幅広い視点からの指導を受けます。
フィールドワーク科目(インターンシップ関連科目)
建築フィールドワーク ⅤA・ⅤB・Ⅵ
修士課程 1年前期・後期、2年前期
内容 土曜日には、講義や設計演習課題に関連した敷地、歴史的あるいは現代的な町並みや建築物、建設現場などを見学し、空間と人間の関係を認識しながら、多面的な考察を行い、多様な社会的要求に対応した建築を実現する素養と能力を涵養します。建築設計総合演習、建築設計技術演習、建築設計実務、建築計画マネジメント論、建築設計計画論、建築構造設計論、建築環境設備設計論、建築施工管理論、建築法規特論に関連したフィールドを見学します。
理論科目(※印はインターンシップ関連科目)
建築家の職能と倫理※
修士課程 1年後期
内容 建築家の職能や役割、建築士の資格制度、社会的諸問題に関する講義を通じて、諸技術を統合する術、社会に対する責任や倫理を、芸術、歴史、文化のレベルまでを見据えて解説します。
建築計画マネジメント論※
修士課程 1年後期
内容 建築は建築主の依頼を受け、建築主との事業構想・企画の具体化、設計者と諸技術者、専門家との協働による設計・施工・工事監理を経て完成します。竣工後は運営・管理、維持・保全、再生・更新が行われます。こうした建築のライフサイクルの各プロセスにおいて設計者に必要となるさまざまなマネジメントについて学び、良質な建築づくりを計画的かつ円滑に遂行する手法を修得します。
建築設計計画論A・B
修士課程 2年前期
内容 建築空間や都市空間を「町家や日本庭園」、「絵画に見られる日本人の自然観や風景観」、「空間認知・図式と建築空間」、「人間行動と建築空間の数理的、論理的な分析」、「風水思想の自然観と都市景観」など幅広い観点から考え、複雑な社会問題や人間の行動および人間の内面を客観的に見つめ、より人間的な建築空間や都市空間を具体的に計画できる知識・能力を養います。
建築構造設計論A※・B※
修士課程 1年前期・後期
内容 建物の形態を決定づける際に、構造計画の果たす役割と構造材料、構法、構造形式などを適切に選定していく過程、手法を習得します。最新の免震・制震技術についても解説します。また、さまざまな構造システムについて、その力学的原理や歴史的変遷を学び、それらのシステムを実際の設計に用いた場合のモデル化・解析手法を紹介し、手計算できるものは、問題演習により実践します。
建築環境設備設計論A※・B※
修士課程 1年前期・後期
内容 建築環境・設備技術の実例を通して、地球環境問題の解決と、快適な生活環境の確保という2つの課題の因果関係や解決方法を学びます。地球環境や人への負荷を極力抑え、将来の環境をできるだけ損なわない建築を創造するために不可欠なキーワードについて、その社会的背景、法制度、国内外の枠組み、環境・設備技術の観点から学習します。
建築施工管理論※
修士課程 1年前期
内容 建築の施工は、設計図書に基づき、要求される品質の建物を所定の予算・工期内に効率よく安全に生産する行為です。具体的にどのように施工につなげていくかを理解するために、建築生産の流れ、請負契約、積算、地域・社会環境に配慮した建築生産計画の立案および躯体・仕上げ工事の施工技術や管理技術について解説します。
建築法規特論※
修士課程 1年前期
内容 都市計画法や景観法等の各関係法令との連携の中で、建築・都市政策の最前線を受け持つともいえる建築基準法について、地域、まちづくりのための法規定を中心に深く学習し、社会的義務と責任を重んじ、広い視野と公共的観点から法の解釈、運用ができる能力を習得します。

博士後期課程

研究指導Ⅰ~Ⅵ
内容 建築設計分野において、指導的立場の建築家、あるいは自立した研究活動を行うことができる研究者となるために必要な高度な研究の指導を行います。
先端建築学演習
博士後期課程 1年前期
内容 建築学にかかわる既往の研究内容や研究手法の調査や、研究課題や研究手法の案の策定、学会発表や論文執筆の構想の立案を行うとともに、これらの内容について発表、討論を行います。

主な研究テーマ

  1. 歴史都市における伝統的住環境技術と景観および文化の研究
  2. 京町家改修にかかわる職人技能の実態の研究
  3. 京町家や都市景観の再生に関する実践的研究
  4. 世界遺産バーミヤーンの仏教遺跡の保存と再生
  5. 世界遺産ペトラの古代遺跡の保存と展示計画
  6. ヒシャムパレス遺跡保存と展示計画
  7. シルクロードにおける自然、建築、文化に関する研究
  8. 中央アジアにおける仏教遺跡の空間構成に関する研究
  9. 近代建築の保存と再生に関する研究
  10. 居住空間構成法と風景構成法にもとづく内的世界の研究
  11. さまざまな曲線がもつ特性の定式化と建築設計への応用
  12. 傾斜地における地形と建築群の視覚的共生に関する研究
  13. 3次元GISを用いた終末期古墳の景観の可視化と類型化による立地原則の解明
  14. 風水思想における囲繞空間と都市景観に関する研究
  15. ビザンティン聖堂におけるキリスト教絵画による空間構成の研究
  16. 日本、キリスト教、イスラム教における自然観と景観の研究
  17. 使われ方実態調査に基づく建築プログラミングに関する研究
  18. フリーアドレス作業空間の有効利用に関する研究
  19. 建築空間における群集の避難行動と心理に関する研究
  20. 詩歌によむ近世期日本建築の構成についての研究
  21. 集住形式に関する研究
  22. 柱立てと空間に関する研究
  23. 詳細有限要素解析による建築物の地震時応答シミュレーション
  24. 地震応答解析における時間・空間の離散化による問題点
  25. 住宅の省エネルギーにかかわる研究
  26. 高温多湿気候下における住宅の温熱環境に関する研究

授業科目(2022年度[予定]

履修方法(2022年度[予定])

〈修士課程〉
  1. 2年以上在学し、必修科目35単位、選択必修科目19単位以上、合計62単位以上を修得し、さらに修士設計または修士論文を提出して、その審査および最終試験を受ける。
  2. 必修科目、選択必修科目については、左表の備考に示す要件に従って修得しなければならない。
〈博士後期課程〉
3年以上在学し、必修科目7単位を修得し、さらに博士論文を提出して、その審査および最終試験を受ける。

学位授与

〈修士課程〉
修士課程に在学して、所定の単位を修得し、さらに修士設計または修士論文の審査および最終試験に合格した者には、修士(建築学)の学位を授与する。
〈博士後期課程〉
博士後期課程に在学して、所定の単位を修得し、博士論文の審査および最終試験に合格した者には、博士(建築学)の学位を授与する。

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