英語英米文学専攻

英文学、米文学、英語学、英語教育、英米文化の研究分野において、中学・高校教員や大学教員・研究者だけでなく、公務員、文化事業・行政、マスコミ・ジャーナリズムなどの世界で活躍できる専門的人材の養成を目指します。学生一人ひとりの知的関心に基づき適切かつ丁寧な研究指導を行います。
研究分野
「英文学」「米文学」「英語学」
主な教育・研究内容()
1.英文学分野
- 英文学研究方法論および19・20世紀英文学
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担当 玉井 暲 内容 英文学研究のための方法論について考えます。英文学の文学テクスト(小説、劇、詩などのジャンルは問いません)を精読するとともに、対象とする文学テクストを研究する方法を検討するために解釈の相互に異なる研究論文・批評論文を読み、自分のテンペラメントに合った研究方法を探ります。
- 劇
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担当 前原 澄子 内容 シェイクスピアをはじめとする英国ルネサンス期の演劇を研究対象としています。劇のテキストには、当時の観客に向けて発信された様々なメッセージが込められており、それらを読み解くために、同時代の出版物を紐解きながらテキストの行間を読み、当時の演劇がどのように上演され、受容されたのかを分析します。
- イギリス小説
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担当 米本 弘一 内容 18世紀後半から19世紀前半にかけてのイギリス小説の作品を読みながら、小説というジャンルの特質、作品の構造、表現技法などについて考察します。また、小説の読み方、分析・研究の方法、論文の書き方などについても指導します。
2.米文学分野
- 20世紀以降のアメリカ小説
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担当 松原 陽子 内容 ウィリアム・フォークナーの作品を中心に研究を行っています。またその延長として、昨今のキャノンの見直しの流れから、黒人文学を始めとする現代のエスニック文学にも関心があります。主に、人種・ジェンダー・階級といった観点から考察しています。
- 19世紀のアメリカ文学
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担当 橋本 安央 内容 ハーマン・メルヴィルやナサニエル・ホーソーンなど、19世紀のアメリカ文学を中心に読んでいます。近代における信仰や家族の意味を問いつつ、小説を丁寧に、静謐に、読むことを心がけています。くわえて、アメリカの現代文学の翻訳や、日本の現代文学の評論にも、少しずつ取り組んでいます。
3.英語学分野
- 英語学文献研究
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担当 冨永 英夫 内容 英語の仕組みと働きを探求します。具体的には、英文法書や研究論文等を読むことを通して、英語を体系的に理解することを目指します。一見してわかるものだけでなく、隠れた規則性の発見を行いたいと思います。
- 英語教育学
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担当 田中 真由美 内容 小学校から大学までの英語教育における、リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの指導と評価、教科用図書等の教材、異文化理解に関する学術書や論文を読み、研究課題の設定、データの収集と分析、考察を行います。また、批判的応用言語学の観点から日本の英語教育の在り方についても考察します。
- 応用言語学・第二言語習得法
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担当 Kevin Bartlett 内容 私は、応用言語学、第二言語習得法、日本学、社会文化人類学の分野も含めて研究をしています。これを基礎に応用言語学では特に外国語の習得方法、トランスランゲージング、外国語の教え方・学び方や、日本と海外の教育制度を研究対象としています。日本学や社会文化人類学の研究としては、伝統社会と現代社会の構造や日常生活における様々な問題を研究対象としています。特にジェンダーやセクシュアリティ、社会的少数派に関する現代社会の問題を、人類学を通して研究しています。
- 日英語対照研究
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担当 梅原 大輔 内容 日本語と英語の構文と意味に対する理解を深め、両言語の表現方法の違いを分析します。文学作品、ニュース記事など異なるジャンルの文章を材料に、日本語らしい表現、英語らしい表現とは何かを考察します。また、そういった違いが日本人の英語学習者に与える影響についても分析の対象とします。
最近の学位論文題目より
-博士論文-
- Life and Writing: An Intertextual Study of Mary Shelleyʼs Novels
- Pretending, Self-Realisation, Connection: The World of Kazuo Ishiguroʼs Novels
- Career Design of Jane Austenʼs Heroines
- 英語総称文研究―意味論・語用論的考察―
- 文学理論を用いた精読の試み―ヘンリー・ジェイムズとレイモンド・カーヴァーを中心に
- Richard Wrightʼs Development as an African American Novelist: The Importance of His Experiences in France
- The Fiction of “The Vision Within”: Walter Paterʼs Imaginary Portraits
- Ritual and Myth in Rosemary Sutcliffʼs Novels: Under the Influence of The Golden Bough
-修士論文-
- Briony as a Writer: The Functions of Letters in Ian McEwanʼs Atonement
- The Possibilities of English Literature in English Learning
- Perverseness in Edgar Allan Poeʼs Fiction
- Tony Webster as an Unreliable Narrator in Julian Barnesʼs The Sense of an Ending
- Aspects of Love: Oscar Wildeʼs The Happy Prince and Other Tales
- Writing as a Therapy: A Study of Mary Shellyʼs The Last Man
- A Study of Prepositions
- A Study of Antonioʼs Character in The Merchant of Venice
- IMPOLITENESS IN ACTS THREATENING THE HEARERʼS POSITIVE FACE IN ENGLISH DISCOURSE
授業科目(参考 )

なお、修士課程の関連科目として、日本語日本文学専攻、教育学専攻、臨床教育学専攻、健康・スポーツ科学専攻、生活環境学専攻および食物栄養学専攻の開講科目から10単位まで修得することができます。
履修方法()
- 〈修士課程〉
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- 2年以上在学して、30単位以上(関連科目を含む)を修得し、さらに修士論文を提出して、その審査および最終試験を受ける。
- 「修得すべき30単位以上」は、次の組み合わせにより履修するものとする。必修科目4単位(特別演習Ⅰ、Ⅱ)、選択必修科目14単位以上を含み、合計30単位以上を修得する。
- 「特別演習Ⅰ、Ⅱ」は、指導教授が年次進行的に修士論文作成のための直接指導を行うものである。その他の科目は、指導教授の指示を受け、どの科目から履修してもよい。
- 〈博士後期課程〉
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- 3年以上在学し、必修科目6単位を含み、16単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査および最終試験を受ける。
- 「修得すべき16単位以上」は、次の組み合わせにより履修するものとする。主たる専門分野から特殊演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを含め12単位以上を修得し、その他の分野から4単位以上を選択し、合計16単位以上を修得する。
- 「特殊演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」は、指導教授が年次進行的に博士論文作成のための直接指導を行うものである。その他の科目は、指導教授の指示を受け、どの科目から履修してもよい。
学位授与
修士課程に在学して、所定の単位を修得し、さらに修士論文の審査および最終試験に合格した者には、修士(文学)の学位を授与する。
博士後期課程に在学して、所定の単位を修得し、博士論文の審査および最終試験に合格した者には、博士(文学)の学位を授与する。