パリには、日本人が多く暮らしており、日本のお店も多くあります。特にルーブルの近くのパレ・ロワイヤルからオペラ座にかけての界隈に集中しています。観光客向けの免税店もありますが、日本の銀行があったり、日本の書店が店をだしていたり、メガネや紳士服のお店があったり、日本のビデオを貸す店があったり、等々。また、それらのお店に行くと、日本語による様々な観光・生活情報が載っている、新聞や冊子が手に入ります。前へ戻る
今もあるかどうかはわかりませんが、1992年には、月2回発行の「オブニー」、週1回の「フランスニュースダイジェスト」、旅行代理店発行の「ヤッパリ」などがありました。これらは、フランス語が不得手な者としては、フランスのニュースや生活情報・文化情報を得るのに役立ちますし、アパート広告や中古品の個人売買の情報源としても有用です。また、月1回発行の小冊子「パリ案内」は、音楽会や展覧会などの催し物の情報が日本語で得られるので便利でした。フランス語のこういった情報誌には週単位のものは多いのですが、月単位のは見あたらないのでそういう意味でも便利なのです。レストラン・観光名所・博物館の案内も載っていて観光客にもこの小冊子は便利です。これらは、ほとんど無料で、日本関係の店舗で入手できました。今はどうなってるのでしょうか。オブニー(意味はフランス語のUFO)は、パリで発行されている無料の日本語新聞(タブロイド判、12ページ)で、フランスや日本の話題を在仏日本人や日本に興味を持っているフランス人のための記事(従って、一部フランス語)や広告情報で満たされています。5年間続いたミニコミ誌「いりふね・でふね」を引き続いで、1979年に創刊されました。現在は何万部も印刷され、日本へも送られていました。
日本の新聞を読むのは、今ではインターネットですが、92年当時、朝日新聞の同じ日付の紙面をパリでも読むことができました。これは、通信衛星を通じて送られてきた東京版をパリで印刷して、宅配をするというシステムです。日本の方が時間が早く進んでますので、日本の朝刊がパリの朝に読めるわけです。ただし、この新聞、パリ市内の日本書店などで買うと1部500円くらいした。月決めの宅配だと600フラン(1万5000円)です。