タータンのふるさとスコットランド

03年1月作成
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エジンバラ市内を歩く

スコットランドの首都であるエジンバラは、丘の上に建つ堅固な城の周りに広がっている街である。スコットランドは、1707年までは独立国で、イングランドと激しい戦いを重ねてきた。その中心となったのがこのエジンバラ城である。小高い岩山の上にそびえている。中に入っていろいろな所を見学していくと、戦いの歴史をひしひしと感じる。
丘の上のエジンバラ城。左の写真の手前に見えているギリシャ風の建物はスコティッシュ・ナショナル・ギャラリーで、多くの名画がおさめられている。
 エジンバラ有名なのは、夏のエジンバラフェスティバルである。このフェスティバルは、エジンバラを第二のザルツブルグにしようということで、第二次世界大戦後に始められた音楽・舞踊・演劇・芸術展などの催しの祭典である。第1回は、1947年に行われている。8月から9月にかけての3週間はエジンバラはすごい人出となる。フェスティバルの最も有名な催しは、フェスティバルの間、毎日行われている「ミリタリー・タトゥー」という軍楽隊の行進演奏で、エジンバラ城の門の前の広場で行われる。観客は広場の周囲に設けられた特設スタンドから見物する。また、終わりを飾る、城から打ち上げられる大花火大会もすばらしい。

エジンバラ城

 ロイヤルマイルという坂道を上っていくと、エジンバラ城に到達する。エジンバラはこの道の周辺に古い街並みが残っており、駅を挟んでの反対側(北側)は、18世紀後半から19世紀前半に都市計画で作られた整然とした街並みが広がっている。
 城内では、王が住んでいたロイヤル・アパートメント、議会や宴会が開かれたグレートホールなどを見ることになる。メアリ女王の部屋にはタピスリも飾ってある。
 エジンバラ城で、最も大事に扱われている展示物は、The Stone of Destiny という石である。この「運命の石」は、スクーンの石(Stone of Scone) とも言われる。これは、エジンバラの北方50kmほどのところにある、パース(13世紀から15世紀中頃までのスコットランドの首都)にある、スクーン宮殿に置かれ、スコットランド王の戴冠式に使われていたことによる。しかし、1296年にイングランド王のエドワード1世がこの石を持ち去り、長い間ロンドンのウェストミンスター大聖堂のコロネーション・チェア(戴冠式用の椅子、この大聖堂訪問時には必見の椅子)の下に置かれていた。それが、1996年、エリザベス女王によりスコットランドに戻された。まさに、運命の石である。この石が最後に使われたのはこのエリザベス2世の戴冠式の時であるが、「この石の役割は将来も続く」と書かれてあったので、チャールズ皇太子即位の時には、またこの石の上で戴冠式が行われるのだろう。
エジンバラ城入口 ロイヤル・アパートメントの外観と内部
宿命の石の説明パネル グレートホールの外観と内部
城から見たエジンバラ市街。18世紀後半から19世紀前半に都市計画で作られた整然とした街並みの部分で、遠くに海も見える。
 

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