内定者メッセージ
ここで紹介するのは、自分自身を見つめ、課題に合わせて進路支援部署(キャリアセンター、学校教育センター)を活用することで、第一志望の内定獲得に至った先輩たちのエピソード。どのようなサポートを得て、壁を乗り越えてきたのか。その試行錯誤のプロセスから、夢に向けて第一歩を踏み出すためのヒントが見えてきます。
- Profile #03
- 教育学部 教育学科
稲元 七海 さん(4年生)
山口県公立小学校教員採用選考試験 合格
- 教育実習で見えた、自分の中の揺るぎない思い。
- 小学生の頃から先生になりたくて、将来は地元の小学校で働きたいと考えていました。自立心を養うためにも大学は県外に出ようと、武庫川女大学を志望。夢の実現に向けて心掛けたのは、授業での学びを大切にすることでした。4年間の学びを通して、授業は「教員が引っ張るもの」ではなく、「児童が主役」であると気付けたことは大きな成果です。教育実習では、児童が柔軟に考えられるようサポートするというスタンスで取り組みました。また、職員会議や校務など、教員の業務が多岐にわたることに驚きましたが、数年後の自分の姿と受け止めることができました。この体験は、先生になるということが単なる憧れではなく、本当に就きたい仕事なんだと再確認する機会になりました。
- 先生との面談を重ねるごとに、
やるべきことが明確に。 - 教員採用試験対策の軸に据えたのは特講(※)です。専用のスケジュール帳を作り、空いている時間を見つけて可能な限り受講していましたが、課題が2つありました。一つは、苦手だった社会科の克服。もう一つは、山口県の教員採用試験の情報収集でした。同じ自治体を受験する友人がいなかったため、どう情報収集を進めればいいか不安でした。そのサポートをしてくださったのが、特講の先生でした。面談を重ねていく中で苦手だった社会科の克服に対するモチベーションが高まりました。また、山口県の教員採用試験の特徴を把握することにより強化すべき点も明確化できました。
- 面接練習に励む中で芽生えた、“会話を楽しむ”という意識。
- 特講の面接練習では、本当にきめ細かく指導していただきました。自己PRは、「人間性が見えるエピソードを入れたほうが良いよ」「高校時代の部活動を入れてみたら?」といった助言を踏まえて再考。クラシックバレエを10年間続けたことや、ハンドボール部でマネージャーを務めた経験を盛り込み、継続する力をはじめ自分の個性や強みがより伝わりやすいものに仕上げることができました。さらに話し方も、録音したものを自分で聞いてスピードを微調整するなど、少しずつ改善。その過程で「伝えないと」から「会話を楽しもう」という意識に変わったことが、突破口になったと感じています。
- 一人ひとりの児童にとって、
親しみやすい存在になりたい。 - 教員を志すきっかけになったのは、個性を尊重し一人の人間として接してくれる、小学校の先生との出会いです。私にとって学校は、自分らしくいられる大好きな場所でした。だからこそ「誰もがそう思えるように、一人ひとりに寄り添い、力になりたい」と強く思ったのです。教育実習で様々な児童と触れ合い、個々の思いや事情に配慮しながら対応することの必要性をあらためて実感しました。目標は、親しみやすい先生になること。困ったことがあれば「先生、聞いて!」と、気軽に相談してもらえる存在になりたいと思っています。
※特講:武庫川女子大学が教員や保育士を目指す学生に向けて開講している「教員・保育士採用選考試験対策特別講座」の略称。
- Profile #04
- 短期大学部 食生活学科
宇佐美 清香 さん (2年生)
日清医療食品 株式会社 内定
- 授業や実習を通して変化していった、食への思い。
- 食生活学科を選んだのは、食べることが好きだったからです。「食に携わりたい」という漠然とした思いしかなかったのですが、学んでいく中で、年齢や疾患に応じたメニューや献立を考えることへの興味が高まっていきました。印象深いのはコロナ禍のためオンラインで実施された臨地実習です。給食の献立作成や発注の資料作成などに取り組んだほか、幼児の間食作りにも挑戦し、クマの形のみたらし団子を考案しました。栄養面に配慮するだけにとどまらず、「食べたい」と思ってもらえるように工夫することの面白みや大変さを体感したことをきっかけに、自然と食べる人のことを第一に考える姿勢が身に付きました。
- キャリアカウンセラーさんの言葉に
背中を押され、就職活動を本格始動。 - 私には進学するか就職するかという選択肢がありました。1年生の頃から、就職活動をすることになった場合に備えて、キャリアセンターに足を運んでいましたので、早い段階で、栄養士の資格を生かした就職については、ある程度知っていました。ただ2年生の10月に就職すると決めた時点では、就職活動を終えた友人たちを見て焦るばかりで、方向性を見いだせずにいました。そうした中でふと頭に浮かんだのが、キャリアカウンセラーさんの言葉。「スタートが遅くても、資格があれば大きな強みになる」そうおっしゃっていたことを思い出し、給食委託会社の情報収集に取り掛かりました。基礎知識はあったので、資格を生かすと決めてからはスムーズに進められたと思います。
- 要所要所でアドバイスをいただき、一歩一歩、自信を持って臨める自分へ。
- 就職活動は、各段階でキャリアカウンセラーさんからアドバイスをいただき、ポイントを押さえて取り組みました。エントリーシートは添削してもらった後、指摘があった箇所を改善し、より良いものに仕上げることができたと思います。苦手意識があったオンライン面接は、目線をはじめ、きめ細かいアドバイスをいただきながら練習を重ねて克服しました。自分なりにこだわりを持って力を注いだのは、面接で話す練習です。内容を丸暗記すると、緊張などで忘れてしまった時に何も言えなくなってしまうので、大事な単語やフレーズのみをインプット。それらを元に文章を組み立てながら話せるようになるまで、練習を繰り返しました。