学長メッセージ
予測困難な時代を自分らしく、たくましくきり拓く力を。
本学は開学以来、女性活躍のニーズに先んじて学びの領域を拓いてきました。近年は経営学部、社会情報学部、スポーツマネジメント学科などを開設。2025年、工学に軸足を置く環境共生学部が加わり13学部21学科になりました。大学院教育への取り組みも早く、現在は8研究科を有します。建築学部は修士課程までの6年一貫教育で世界水準の建築家教育を展開しており、8割近くの学生が大学院に進みます。私の専門領域では、管理栄養士のリカレント教育に対するニーズが高く、現場で経験を積んだ社会人が修士、博士課程へと進学し、再び現場に戻るケースも増えています。社会課題の複雑化、高機能化に伴い、大学院教育は今や学部教育と地続きとなるべく充実が期待されています。教育力・研究力をより高みに引き上げ、一人ひとりのキャリア形成や探究心に応えていきます。
私自身、本学の家政学部で学び、卵のたんぱく質の研究一筋に過ごしてきました。このたび、本学初の女性学長に就任し、リーダーシップを発揮して後輩たちのために尽くせることを誇りに思います。
未曽有の少子化で今、大学は変化の波にさらされています。社会と学生のニーズを的確に捉え、ぶれない軸を持って教育・研究にまい進できるよう、本学は「新しい武庫女教育」の改革を推進し、2024年、人材育成方針「MUKOGAWA COMPASS」を策定しました。スローガンは「自ら考え、動く」です。多様な学生が出会い、交流し、プロジェクトを共にするチャンスに満ちた総合大学のメリットを最大限に生かし、「予測困難な時代」を自分らしく、たくましくきり拓く力を身に付けて、社会に飛び立ってほしいと思います。
