内定者メッセージ
ここで紹介するのは、自分自身を見つめ、課題に合わせて進路支援部署(キャリアセンター、看護学部)を活用することで、内定獲得に至った先輩たちのエピソード。どのようなサポートを得て、壁を乗り越えてきたのか。その試行錯誤のプロセスから、夢に向けて第一歩を踏み出すためのヒントが見えてきます。
- Profile #05
- 文学部 日本語日本文学科
玉置 翔子 さん (4年生)
株式会社サンセイテクノス 内定
- 初めての内定を機に見つめ直した、自分の本当の軸。
- 卒業論文では「オタ活の心理」について研究しました。きっかけはアイデンティティを表す言葉のように使われ、広く存在を周知されるようになった「オタク」への興味です。かくいう私も“舞台オタク”。ミュージカル鑑賞が大好きで、就職活動では当初、エンターテインメント業界に絞り込んでいました。人気の業種なので苦戦しながらも、エンターテインメントにも通じる業界として考えていた宿泊業界の会社からようやく内定をいただけたのが4年生の5月。そこで初めて「週末、舞台鑑賞の機会が減ってしまうかもしれない」という不安がよぎり、自分にとって、仕事と趣味を両立することが大切だと気付きました。
- 「好きなことと仕事を分けて考える」スタンスへ、方向転換を決意。
- そこから、本当にエンターテインメント業界で働きたいのか、自分に問い掛けるようになりました。迷っている私の背中を押してくれたのは、キャリアカウンセラーさんの「ワークライフバランス重視なら事務職」という言葉です。職種という切り口を提案していただいたことで視野が開け、自分の大切にしたいこと=軸に沿ってシフトチェンジするという選択をすることができました。どこへ進めば良いのかも分からず、まさに漂流しているような状況だった私の「プライベートを大事にしたい」という思いを理解した上で、一緒に考えてくださったことに感謝しています。
- 一つ一つの所作を指導していただき、自信を持って面接へ。
- 就職活動の再始動にあたり、キャリアセンターでエントリーシートの添削と面接練習をしていただきました。それまで流れ作業のようにしていた一連の所作を、「一拍置いてから、ゆっくりと礼をする」など、アドバイスをいただきながら修正。「話し方はそのままでいいよ」と言ってもらい、自信を得られたことを覚えています。就職活動が終わっている人もいる中で会社選びからやり直すことは大変でしたが、目指す方向が決まったことで精神的に楽になり、モチベーションはアップしていました。「エンターテインメント業界に関してはやり切った」という思いがあったことも、次へ進む上では大きかったと感じています。
- Profile #06
- 看護学部 看護学科
長弘 綾香 さん (4年生)
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)大阪病院 内定
- 実習を通して固まった、「看護師になる」という覚悟。
- 小学生の時、祖父の入院をきっかけに看護師さんを身近に感じるようになり、「医療に従事したい」と考えるようになりました。大学入学後、特に興味を持ったのは「母性看護学」です。これは、妊娠期をはじめとする母子の健康問題や思春期・更年期のヘルスケアなど、女性の一生を通した健康を支援する看護を扱う分野。実習でそのやりがいを感じ、携わりたいという思いが強くなりました。退院後の生活まで考えて患者さんと関わらなければならないことや、信頼関係を築くための人間性が求められること。実習を通して、技術だけでない看護師の役割を深く知ることができ、それらを担う覚悟が固まっていきました。
- 学部独自のキャリアガイダンスで、就職活動への意識が自然とアップ。
- 看護学部では独自のキャリアガイダンスが行われ、その中で、内定を得た先輩の体験談を聞く機会も設けられます。就職活動の基本的な流れ、病院の情報、履歴書の作成手順など、必要な知識・情報を確実に得ることができ、次第に意識が高まっていきました。3年生の3月に始めた就職活動で重視したのは、実習といかに両立するかということです。3月と5月に実習があったので、3月中は土日を活用して履歴書を作成しながら、実習のない4月に採用試験を実施する病院をピックアップし、第一志望を決定。先輩の話から予想はしていましたが、実習と就職活動が重なった時期はまさに怒涛の日々でした。
- 面接でしっかりアピールができたのは、きめ細かな指導があったからこそ。
- ゼミの先生による履歴書の添削と面接練習は、とても手厚いものでした。特に面接練習では、立ち居振る舞いやエピソードを話す時の注意点など、細かく指導していただいたことが印象に残っています。「上手に話せているよ」と長所を教えてくださり、自信を持って臨めました。何よりプラスになったのは、多忙なため振り返りがおろそかになりがちな実習での体験を、「すべて思い起こしておいたほうが良い」という助言です。実習での学びについて聞かれた際、患者さんの本音を引き出せたエピソードを交えることで、「傾聴の姿勢を大切にしたい」という思いを、より説得力を持って伝えることができました。