武庫川女子大学の公式サイト にも、当学科に関係した話題(ニュース)等が紹介されていますのでご覧ください。
以前のTopicsも以下のリンクからご確認いただけます。


2021


生活環境2号館新館の竣工式が行われました。
2022.03.30

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 生活環境学科の新しい校舎となる生活環境2号館新館の竣工式が3月30日に行われました。
 既存の生活環境1号館別館の南隣に連結する形で立地し、生活環境1号館別館と2号館新館は合わせて生活環境2号館となります。既存の生活環境2号館は食物栄養科学館、生活環境2号館別館は食物栄養科学館アネックスと呼称が変わります。
 新棟は鉄筋コンクリート造地上5階地下1階。外壁はレンガに統一し、ガラス面を多用したり、内装を白を基調にしたりして、内部は明るく広々とした雰囲気です。作図や設計、模型作りなどを行う教室には、学生がゆったりと作業に取り組めるよう、大型の机を配置。オープンスペースをパーテーションで仕切って自由にグループで作業ができる部屋や、少人数に向くセミナールームなど、目的に応じてきめ細かなスペースづくりをしています。5階には広々とした屋上スペースも確保。既存建物の吹き抜けから新棟を見張らせるなど、新旧の建物の連続性を感じさせる設計になっています。
 竣工式は西宮神社の神職により行われ、武庫川学院から大河原量理事長や瀬口和義学長、三好庸隆・生活環境学部長らと、設計や施工に携わった東畑建築事務所や竹中工務店の社員らが参加しました。

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生活環境学科まちづくりコースの学生が小豆島土庄町のまちづくり提案をおこないました。
2022.03.10

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 生活環境学科まちづくりコース2、3年生が履修する「フィールドデザイン特別演習(担当教員:水野優子准教授・鎌田誠史准教授・伊丹康二准教授・北原摩留講師)」で2月~3月、小豆島土庄町とオンラインでつなぎ、演習が行われました。
 この授業では、対象地域の課題や魅力を調査・分析し、課題解決や豊かな暮らしにつながる企画・提案をおこないます。今年度は昨年度に引き続き、大学と包括連携協定を締結する香川県の小豆島土庄町を対象に開講。本来は3泊4日の現地学習を含む特別学期の集中講義ですが、新型コロナ感染拡大の状況を受け、土庄町とオンラインでつないで実施しました。
 地域の課題や魅力を把握するため、島内の人たちに13のヒアリング調査を3日間かけて実施。農業や畜産業に関わる一次産業従事者、カフェやゲストハウスの経営者、農村景観を継承する地域活動団体、フリーランスで働く移住者、高校生などにオンラインで話を聞き、内容を分析してまちづくり提案をおこないました。
 授業最終回の講評会では、土庄町役場の職員と役場をサポートするNPO法人トティエ、ヒアリングに協力してくれた人たちに向け、学生たちがまちづくり提案をプレゼンテーションしました。
 講評会の参加者からは「学生のみなさんの企画・提案をうけ、実際のまちづくりに活かしていきたい」「(新型コロナの状況が好転すれば)ぜひ島に来てもらって、実現に向けて一緒に取り組みたい」など、温かい声が寄せられました。

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生活環境学科4年生の卒業研究発表会と卒業研究展が開催
2022.02.02

 生活環境学科4年生の必修授業である「卒業研究」をプレゼンテーション発表する卒業研究発表会と,卒業研究の成果をポスターや作品等で学舎内に展示する卒業研究展が開催されました。
 卒業研究発表会は2022年2月2日,3日,4日の3日間にわたり,2つの発表会場に分かれて行われました。新型コロナウイルス感染症対策のため発表会場への入室者は最小限に留め,3年生以下の学生たちは対面発表のリモート中継を視聴しました。
 卒業研究展は2022年1月31日から2月4日までの5日間にわたり,生活環境1号館と3号館の様々な場所で展示が行われました。新型コロナウイルス感染症対策のため学生や教職員など学内者限定の公開となりましたが,卒業研究展のページに多くの写真を掲載しましたので,どうぞご高覧ください。

生活環境学科まちづくりコースの学生が武庫川団地のまちづくり提案をおこないました。
2022.01.24

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 生活環境学科まちづくりコース2年、3年生が履修する「フィールドデザイン演習Ⅱ」(担当教員:三好庸隆教授、岩田章吾教授、鎌田誠史准教授、水野優子准教授)では地域の課題や魅力を調査・分析し、課題解決や豊かな暮らしにつながる企画・提案をおこないます。今年度は、大学近隣に立地する武庫川団地を対象として、UR都市機構および阪神電鉄のご協力のもとに授業を開講しました。最終回では、UR都市機構および阪神電鉄に向けて、受講生32人が各自の企画・提案をプレゼンテーション。3年生の占野早苗さんがUR都市機構賞、2年生の宮下ゆめ花さんが阪神電鉄賞を受賞し、表彰されました。武庫川団地の豊かなオープンスペースに着目し、居住者のみならず、団地内外の多様な人々の交流をうながす仕組みが高く評価されました。
 占野さんは武庫川団地に広がる「さんぽみち」に着目。武庫川団地内外の人が手作りのアート作品を展示し、オープンスペースの利活用と武庫川団地の認知度向・魅力の発信につながる参加型イベント「MUKO ART WEEK」を提案しました。
 宮下さんは団地内の日当たりのよさ、居心地のよさに着目し、団地内のお気に入りの場所から「空」の写真を撮影し、自分だけのオリジナルマップをつくる「OSORAMI(おそらみ)」を企画。お気に入りの「空」の写真を仲間と共有したり、新たな人と交流したりすることを提案しました。

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「阪神間文化論」を受講する学生たちが、元国連職員からグローバルなディスカッションの手法を学び実践しました。
2022.01.24

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 生活環境学科の「阪神間文化論」(三宅正弘准教授)は21日、世界各地でファシリテーターとして活躍する元国連職員・武谷圭祐先生をゲスト講師に迎え、甲子園会館で特別授業を行いました。
 「阪神間文化論」は、かつて「阪神間モダニズム」と呼ばれ、昭和初期には日本を代表する文化の発信地だった阪神エリアの魅力の継承がテーマです。特別授業で、阪神間の魅力を再発見しようと、国際会議や国際的なワークショップの手法として注目されているオープン・スペース・テクノロジー(OST)の手法を取り入れ、六甲山や芦屋川、西宮浜の環境とデザインについて議論しました。甲子園会館の前身である甲子園ホテルは、まさに阪神間モダニズムを象徴する建造物です。
 OSTとは、参加者が主体となって対話を進める手法で、参加者は輪になって議論を共有する一方、テーマごとに小さなグループでセッションを行い、自由にグループを移動します。授業は西ホールで感染対策を徹底して実施しました。学生からははじめ、なかなか意見が出ませんでしたが、一人一人が興味に応じてグループを移動するうち、議論が活発化しました。
 2年の福岡彩純さんは「対話によって一人一人の個性が発揮され、多様な意見が聞けたことが驚きで楽しかった」。三宅教授は「教員側としてこちらから意見を聞くのでなく、学生から自然に意見が出るのを待つことで個性が引き出せることを学びました」と話しています。

三好庸隆教授が出演した山陽放送の番組「よみがえれニュータウン」が12月19日、BS-TBS「ドキュメントJ」で放送されます。
2021.12.18

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 武庫川女子大学生活環境学部の三好庸隆教授(生活環境学部長)が出演したRSK山陽放送のドキュメンタリー番組「よみがえれニュータウン~岐路に立つ山陽団地~」が12月19日午前10時から、BS-TBS「ドキュメントJ」で全国放送されます。
 山陽放送が地域の課題をテーマに制作・放送している「メッセージ RSK地域スペシャル」のシリーズ。「よみがえれニュータウン」は9月29日に岡山・香川エリアで放送され、6%を超える視聴率を上げました。
 造成から50年以上が経過し、高齢化が進む岡山県赤磐市の山陽団地をテーマにニュータウン再生の道筋を探る内容。三好庸隆教授はこれまで数多くのニュータウン設計に携わり、近年はオールド化したニュータウンの再生にも取り組んでいることから、同番組から取材を受けました。
 番組では本学中央キャンパスで三好教授にインタビューするとともに、約15年前から三好教授が携わっている兵庫県の明石舞子団地(明舞団地)で取材を行い、商店などで構成されるセンター地区を建て替えたり、県営住宅の空き部屋を近隣の大学生に格安で提供したりする活性化策等にフォーカスしました。三好教授は番組の冒頭と中盤、ラストに登場します。
 ローカル放送でしたが、全国的にニュータウンの老朽化が課題であることから、BSでの放送が決まりました。また、CS-TBSの「JNNドキュメント」でも1月25日(火)23時から全国放送されます。

◇活躍する卒業生1◇ 草木染造形作家 梅谷夏帆さん(生活環境学部生活環境学科2018年卒)
2021.10.22

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 草木染造形作家として活躍する卒業生の梅谷(旧姓岡田)夏帆さんが26日まで梅田阪急10階「うめだスーク」で期間限定ショップを出店しています。22日には中央キャンパスを訪れ、恩師らと再会しました。幼少時から大好きだったアクセサリー作りが高じて、高校3年生のときオリジナルブランド「Kahon」を立ち上げ、作家デビューした梅谷さん。武庫川女子大学で草木染と出会い、草木染造形作家としての基盤を確立しました。花や葉をモチーフにした繊細なピアスやブローチは女性を中心に幅広いファンを獲得しており、3月にKahonの名で初めての著書「キッチンにある材料・道具でできる草木染めの布花アクセサリー」(KADOKAWA)を出版しました。「卒業のとき、就職しない道を選ぶのは勇気のいる決断でしたが、今は楽しく仕事ができています」と語る表情は明るく、気負いがありません。MUKOJO Vision「一生を描ききる女性力を。」を体現する梅谷さんの生き方にフォーカスします。

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 アイ、バラ、アカネ、ウコン、クチナシ――。アクセサリーや小物に添えられたカードには、染色に使われた植物の名が記されています。草木や花から色素を抽出し、綿や絹、羊毛などの天然素材を染めて作るアクセサリーは、大学生のころから変わらない梅谷さんの作風です。
 草木染に目覚めたのは、大学3年生のとき。「染色加工学の授業で天然染色の布に触れ、自然のものでこんな鮮やかな色が出ることにびっくりしたんです。花をモチーフにしたアクセサリーを草木染で作ったら面白いなと、草木染ができる古濱裕樹先生のゼミを選び、実験と制作に明け暮れました」。今も染色の工程はゼミで学んだことが基本になっています。コンロに鍋をかけ、花や枝、葉をそれぞれ煮出して色液を抽出。布を色液で煮たり、絹糸をボール状にしたパーツを漬けてほんのり色づけたり。これがアクセサリーの花びらや実のパーツになります。古濱講師は「活躍ぶりを見て送り出した側としてはうれしい限りです。ポジティブな姿勢は後輩たちの励みになります」と満足そうに語ります。
 梅谷さんは卒業後、アクセサリー制作、販売、教室を本格的に事業化しました。アクセサリーは花や葉をモチーフにした繊細なピアスが中心。作品をInstagramやホームぺージにアップしてWebで販売するとともに、アクセサリー制作の教室を対面とオンラインで開催しています。12月には東京で個展を開く予定です。
 自分で栽培、採取した草木を使うだけでなく、お客様の思い出の花で絹布を染め、アクセサリーを作ることも。「プロポーズでもらったバラの花束から花びらの色素を抽出してバラのアクセサリーを作ったり。大切な人から受け継いだヒマワリの花で毎年、アクセサリーをご注文くださるお客様もいます」。一方で、五島列島の椿の葉と種を、アルミ媒染、無媒染、鉄媒染など条件を変えて絹と綿を染める緻密さからは、梅谷さんの研究者らしい一面も垣間見えます。
 フォロワーが2万人を超えるInstagramでは、そんな作業工程やお客様とのやり取りも紹介。自然だけで作ったと思えない発色の良さ、丁寧な作業を経て完成するアクセサリーの数々を目で楽しめます。何より作家である梅谷さんが、作品作りを心から楽しんでいることが伝わってきます。
 自著「草木染めの布花アクセサリー」は、スーパーで手軽に入手できる野菜で身近な綿や絹を染めて作るアクセサリーを提案しています。「シンプルな素材に限定したため思うような風合いを出すのが難しく、苦戦しましたが作品の幅が広がりました」。
 実は梅谷さんの一家はみんな手仕事上手。アクセサリーを入れるミニ巾着の刺繍は祖母が手がけ、祖父は絵葉書で協力しています。今回のショップで初お目見えしたクマのクッションは、梅谷さんのお母さんが全面協力しました。顔周りは梅谷さんがヨモギや紅茶で染めた糸や羊毛を使って繊細に表現されています。ポケットに香りのサシェとブローチ入り。クマを包み込む巾着のひもは、祖父母が散歩中に見つけたヤシャブシの実から色を抽出するなど、細部まで心のこもった一点ものです。
  「小さいころ、祖母が作ってくれた服や人形は今も大切にとっています。丁寧に作られた物は背景を知るほど愛着がわき、大切に長く使ってもらえると思い、心を込めて作っています。」
 梅田阪急のショップでは梅谷さんを訪ねる女性客の姿が目立ちました。「Instagramの〝いいね″一つにも押してくれた人の姿が思い浮かび、対面と同じようにコメントをお返しするように心がけています」。一人ひとりとの関係を大切にする梅谷さんらしい心遣いです。
 将来の目標を尋ねると、「ブランドを大きくしたいとか、売り上げを増やしたいという思いはないんです。一緒に働く仲間を増やし、Kahonが作家たちがやりたいことに挑戦できるプラットフォームのようになれたらうれしい」と、笑顔で話してくれました。

生活環境学部 伊丹康二准教授、水野優子准教授が共著書『鉄道と郊外』を出版しました。
2021.09.21

<武庫川女子大学 「ニュース・最新情報」 より転載>

 本学生活環境学部生活環境学科の伊丹康二准教授、水野優子准教授が『鉄道と郊外』に共著として執筆、2021年8月30日に鹿島出版会より刊行されました。
 本書は、7人の著者が各々の専門分野から「鉄道」を通して、人口減少時代の郊外住宅地、生活圏の再編、ワークスタイルの変化など、2020年代の郊外論を論じています。
 伊丹准教授は第4章「郊外駅の現状と未来像」を執筆。伊丹准教授は「ベッドタウンとして開発された郊外住宅地も、居住者の高齢化や生活スタイルの変化などにより、均質なベッドタウンではなく、多様な住宅地へと変化しています。郊外住宅地を後背圏に抱える鉄道沿線あるいは鉄道駅の価値を見出すことで、これからの郊外住宅地の再生方策、あるいは2020年代の郊外のあり方を示しています。」と本書を紹介しています。また、水野准教授は第5章「多様化を続けた鉄道会社の事業と郊外」を執筆。多様化する鉄道事業について論考しています。
 伊丹准教授は出版に際し、「4年間の共同研究の成果として出版に至りました。京阪神の郊外住宅地を中心にまとめていますので、建築、都市、生活、交通、京阪神などに関心がある方はぜひ、手に取ってご覧ください」と話しています。
 本書は、両先生より武庫川女子大学附属図書館に寄贈されており、図書館利用者の貸出も可能です。

新校舎「生活環境4号館(仮称)」の完成に先立って、既存校舎の改修が行われました。
2021.09.15

 新校舎「生活環境4号館(仮称)」(2022年完成予定)の建設と同時に、既存校舎の改修を進めています。
 既存校舎の改修もまだ進行中ですが、今年度後期の授業開始を前に主要部分の改修が終わりました。2021年度の後期からは新しく改修された施設で教育や研究活動が行われます。
 

※生活環境学科・生活造形学科の施設として、これまで活用してきた生活環境1号館、生活環境1号館別館に加え、新たに生活環境4号館(仮称)が建設されます。またそれに伴い、既存の施設の改修も予定されています。
 生活環境学科では、2019年度入学生から、これまで3コースだったものを6コースに拡充しましたが、様々な実習室や学生の居場所となるスペースができ、より充実した学びができるようになると期待しています。
※(2022年3月30日追記)ここで記しました「生活環境4号館」は竣工され,正式な名称が「生活環境2号館」となりました。